イギリス 預金の利息だけで年間10万円稼ぐ方法 (2)

前の記事イギリス 預金の利息だけで年間10万円稼ぐ方法 (1) の続きです

2つ目の銀行、Santanderは高利息目当てで開設しました。開設当時(2015年)は金利3%だったのに、今は改悪して1.5%です。それでもまだメリットは大きいのでキープしています。現状、年間£286の利息を受け取っています。資金が£20,000あり、Direct Debitの条件をクリアできる方にはオススメです。

1|2|3 Current Account

1|2|3 Current Accountの特徴

特徴① £20,000まで金利1.5%であること

特徴② Monthly fee(口座維持費)が毎月£5かかること

特徴③ 電気ガス代などのDirect Debit払いでキャッシュバックがもらえること

私の場合、これらを差し引きすると「①利息£300 − ②口座維持費£60 + ③キャッシュバック£36 = £286 」を1年間で受け取ったことになります。最大活用するためには、常に£20,000以上を預け入れておき、できるだけたくさんDirect Debitを設定することがポイントになります。貯蓄資金が少ない場合は毎月徴収される口座維持費のせいでヘタすると赤字です。ぜひ口座開設前にこちらの計算ツールで見込み収益をシュミレーションしてみてください。

利息を受け取るための条件

条件① 毎月£500以上の入金があること

給与振込口座に設定するか、他の銀行口座から毎月£500を送金すればOKです。私はStanding orderという機能を使い、HSBCから毎月1日にSantanderへ£500を自動送金するよう設定しています。Standing orderなら、一度「繰り返しの送金条件(金額、送金先、頻度など)」を登録しておくだけで、あとは自動で送金してくれるのでうっかり忘れる心配がありません。HSBC以外の銀行でもStanding orderはできると思います。

この口座はCurrent accountなので、引き出しは自由です。急にまとまったお金が必要になった時も、定期預金のように引き出せず困ることもありません。Debit cardももらえます。私は利息をフルに受け取るために常に残高£20,000ちょいをキープしています。£20,000を超す分については金利0%で預けててもメリットがないので、余剰分はHSBCに送金し返しています。

条件② Direct Debitを設定すること

Direct Debitとは自動口座振替のことです。日本で公共料金の支払いに自動口座振替をされている方も多いかと思います。こちらでも同じ要領で、電気、ガス、水道、携帯、カウンシルタックス、ブロードバンド、TVライセンスなどの支払いに設定できますので、このうち2つ以上をDirect Debitに設定することが条件となります。この条件にはメリットもあり、支払額の1〜3%がキャッシュバックされます。我が家はDirect Debitを4つ登録し、毎月£3くらいキャッシュバックを得ています。

口座の開設

Santanderのオフィシャルサイトからオンラインで申請できます。支店へ行く必要はありませんでした。こちらのページの右側にあるBefore you applyという資料に目を通してから、Start new applicationをクリックします。Terms & Conditionsを確認して、Apply nowをクリックすると以下の画面が表示されます。必要な情報を手元に準備して、Apply nowをクリックして申請を進めていきます。

申請が完了すると、メールでconfirmationが届きます。3営業日以内に連絡しますと書いてありました。2日後に以下のメールが届き、申請手続きのためIDのコピーを郵送してくださいとの内容でした。

パスポートとUKビザと電気代の請求書(全てコピー)を郵送したら、1週間程度で口座開設完了通知がメールで届き、その数日後に郵送で口座情報の詳細やDebit cardなどが届きました。ネットバンキングも利用できるようになります。

口座情報が分かったら、Direct debitの設定のため電気やガスの業者にコンタクトしましょう。


3つ目の銀行はMetro Bankですが、そもそも口座を作った目的は貯蓄ではなく「Free transactions in Europe」です。例えばユーロ通貨の国に旅行して、HSBCのDebit cardで買い物をすると£→€の両替手数料として代金の3%くらい徴収されるのですが、Metro BankのDebit cardで支払えば手数料0%です。旅行好きの私には大変ありがたいので、これ目当てでCurrent accountを作ったのですが、よく見てみると定期預金のレートも頑張っていることに気づきました。早速Saving accountも開設し、年間£270の利息を受け取っています。

[貯蓄口座] Fixed Term Savings

預け入れの期間によって金利が変わります。私が口座開設した当時と下記(2018年1月現在)の金利は若干異なりますが、例えば現行金利で£20,000を1年定期(金利1.2%)で預ければ、年£240の利息を受け取れます。但し、定期預金なので途中で解約(引き出す)ことはできません。

Metro Bankの定期預金のいい点は、金利が高い割にSantanderのような口座維持費やDirect Debitなど煩わしい条件がないことです。しばらく使う予定のない資金があり途中解約ができないことが問題にならない方には向いていると思います。同じ£20,000を預けるにしても、SantanderとMetro Bankどちらのメリットが大きいか比較検討されるといいと思います。

口座の開設

まずCurrent accountを開設します。Metro BankのHPから最寄りの支店を探せますので、アポなしで飛び込み、口座を開設したいと伝えればOKです。土日も営業しています。持ち物はこちら。パスポート、UKビザ(BRPカード)は必須です。私は念のためUKの運転免許証と電気代のbillも持参しました。週末に行きましたが待たされることもなく、スムーズに対応してくれました。担当者のデスクに案内されて色々質問されます。仕事とか世帯収入とか余暇の過ごし方とか。その場で担当者がタブレット端末に情報を入力していきます。パスポートなどのコピーを取られ、creditチェックをパスしたら、口座開設完了です。その場でネットバンキングや携帯アプリの設定を教えてくれました。あまりにあっさり出来てしまい少し驚きましたが、担当者もフレンドリーで好印象でした。Debit cardも即日発行してくれました。前述の通り、ヨーロッパ内でこのDebit cardを支払いに使えば、外貨の両替手数料をセーブできます。

Current accountが開設されれば、定期預金の口座開設はネットバンキングで簡単にできます。ログイン後「Open another account with Metro Bank」をクリックして、Savings Account の Fixed Term Savings から Apply for this account をクリックします。

次の画面でT&Cに同意をしたら、以下の画面で定期預金の期間と利息の受け取りタイミングを選びます。

次の画面で預け入れ金額を決めます。繰り返しになりますが、満期まで引き出しできないのでご注意ください。

最後にDeclarationの画面を確認して、Apply Now をクリックします。口座が無事開設したら、あとは見守るだけです。利息の受け取りでMonthlyを選んだ場合は、毎月利息分だけCurrent accountに振り込まれます。

満期が近づくと、Metro Bankからメールでお知らせが届きます。満期日を迎えると自動で全額Current accountへ移動されます。戻ってきた資金で新たに定期預金口座を開設することもできます。金利は開設時のものが適用され、以前と同じとは限りませんので都度ご確認ください。


2 thoughts on “イギリス 預金の利息だけで年間10万円稼ぐ方法 (2)

  1. 北川直子

    はじめまして。私は日本に住んでいる日本人です。日本では現在銀行にお金を預けていても利率がつかないので、サンタンデール銀行に口座開設して利率がいいプライベートバンクがあると勧誘されました。

    現在、サンタンデール銀行に日本人(日本国籍)の私が口座開設できるのでしょうか?教えて下さい。

    返信
    1. Kachi 投稿作成者

      初めまして。コメントありがとうございます。返信が遅くなり申し訳ありません。
      私も日本国籍ですがサンタンデールの口座開設は可能でした。ただし、開設時にイギリスに在住していることが条件でした。申請時に証明書類(在留資格)の提出も要求されました。
      日本在住であっても開設できる口座が存在するのかもしれませんが、私が開設した一般向けのものとは異なるようですので、専門家にアドバイスをお求めいただいた方が安全かと思います。お役に立てずすみません。

      返信

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