クルーズ 失敗しないキャビンの選び方編

旅行中のホテルの快適さを重視する方も多いと思いますが、クルーズの場合、一度乗船すると基本的には下船まで同じキャビン(部屋)で過ごすことになりますので、キャビン選びはとても重要だと思います。私は過去にキャビン選びで失敗しています。身をもって学んだ3つのポイントをご紹介しますので、ぜひ参考になればと思います。

※クルーズの基礎編(MSCとCosta)はこちら

キャビン選びで注意する点

[1] エンジンの振動 ストレス度★★

船が巨大なだけに、積んでいるエンジンも巨大です。船の写真を見ると、最上階のデッキに会社ロゴがついた大きな煙突のようなものが見えると思いますが、アレの直下にあるキャビンは揺れます。小刻みに。

対策:煙突の直下の部屋は避けたほうが賢明です。だいたい船の後部についていますので、なるべく前方か真ん中のエリアを選びましょう。その選択肢がない場合は、直下の最上階は避け、1~2フロア下にあるキャビンを選ぶとマシになるはずです。

私の失敗談:以前、煙突直下エリアの最上階のキャビンを選んでしまいました。四六時中ではないですが、エンジンがオンの時に部屋全体が小刻みに揺れることがあり、地味にストレスを感じました。特に部屋でくつろいでいる時や、夜寝る前に気になりました。しかもその揺れによりキャビンの天井ボードが少しだけずれてしまったようで、カタカタと音が鳴ることがありました。ベッドの上に立ってそのボードを手で軽く押し上げるとフィットしなおして、音が止むのですが、一時的です。数十分するとまたフィット感がゆるみカタカタ音が再発しました。正直揺れよりもこっちのほうがイライラしました。別の機会で、後方エリアしか選択肢がなかった時は、煙突直下から離れるために、最上階から1つ下のフロアのほぼ最後尾のキャビンを選びました。その時は揺れは大して気にならなかったです。

だいたい船の後部についてます

[2] 凹みエリアの眺望 ストレス度★

船の写真をみると、中央あたりにへこみがあります。このエリアは、キャビンからバルコニーに出てみると、真上に鉄の屋根がせり出していて、圧迫感がすごいです。空を見たくても、視界を大きく遮ってしまいます。

対策:バルコニー付きキャビンを選ぶ時は、凹みエリアを選ばないようにしましょう。やむを得ず選ぶ場合は、最上階よりも、1~2フロア下にしたほうが、鉄の天井との距離ができるので圧迫感も減ると思います。

私の失敗談:煙突エリアを避けるために、中央エリアを選んだら、ばっちり凹みエリアでした。しかも最上階のバルコニーキャビンを選んでしまい、乗船直後にキャビンに入った瞬間、「アレ・・・なんか暗い・・・」と思いました。太陽の光が遮られていました。バルコニーは開放感が魅力のひとつでもあるので、残念でした。

凹んでます

ホームページのDECK PLANを見るとよく分かります

バルコニーからの眺め① 空が見えない…

バルコニーからの眺め② 圧迫感がすごい…

[3] コネクティングキャビンの音漏れ ストレス度★★★

コネクティングキャビンというのは、キャビンとキャビンの間の壁が一部ドアになっていて、廊下に出ずに室内を行き来できる部屋です。家族・友人などと、大勢で乗る時には2つのキャビンをみんなで共有できて良いと思います。一方、一つのキャビンしか使わない人は避けたほうがいいです。理由はなんと言っても音漏れです。室内のドアを通じて、隣の声が丸聞こえです。普通のトーンで話していても、本当に筒抜けです。

対策:クルーズ会社のサイトで船のフロアマップを見れます。コネクティングキャビンには印が付いていますので、キャビンを選ぶ際に確認しましょう。

私の失敗談:この時は、煙突エリアでも凹みエリアでもなく、キャビン選びはばっちりのはずだったのですが、案の定、コネクティングキャビンを選んでしまった私です。乗船初日に隣の部屋から小学生くらいの子供やおばあちゃん?の声が聞こえてきました。昼寝できないくらいのボリュームです。7泊8日だったので、この状態がずっと続くのかと思うと、すごい憂鬱になりました。そこで、隣からの音漏れ(声)を携帯で録音して、レセプションに部屋を変えてほしいと頼みにいきました。はじめは取り合ってくれなかったのですが、録音を聞かせたらどれだけうるさいか伝わったようで、空き部屋を調べてくれたのですが、残念のながらピークシーズンのため満室だと言われてしまい、諦めてキャビンに戻りました。が、幸い隣の部屋のゲストは翌日に下船し、その後は空室だったようで、音漏れ問題は解決しました。不幸中の幸いでした。

キャビンレイアウト

HPに載っているキャビンレイアウト

キャビンのカテゴリー

私はMSCもCostaもオフィシャルサイトから個人で予約しましたので、予約のプロセスでキャビンを選びました。流れとしては、まずカテゴリーを選び、その後にキャビン(部屋番号)を選びます。旅行代理店経由で手配する場合は、予約確定前に相談してみるといいと思います。料金プランによっては、カテゴリーは選べても、キャビンまでは選べないものもありますのでご注意ください。

MSCを例にあげると、カテゴリーは5段階くらいあります。窓なし、窓あり(船内側・海側)、バルコニー付き、スイートという順で料金が上がっていきます。仮に窓なしのキャビンを選んだとしても、基本サービスは含まれている(食事は食べ放題、船内のエンターテイメントも込み)なので、ここはご予算に合わせて選んでいただけば良いと思います。

ちなみに私はいつもバルコニー付きを選びます。理由は、眺望、採光、開放感に加え、寄港地で観光に出る前にバルコニーにちょっと出て体感気温を確認(服装選び)できます。

カテゴリーを絞ったら、いよいよキャビン選びです。基本はカテゴリーのグレードとフロアの高さは比例しますので、最上階のフロアはスイートやバルコニーに割り当てられます。自分の選んだカテゴリー内の選択肢から、ベストなお部屋を選びましょう!

MSC MUSICAのキャビン


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